3/29に、2018がダウンロードできるようになりました。
今回も大幅な機能満載であるにもかかわらず、無償アップデートです。
どのような機能があるのか、発売元のオークのサイトや、ユーザーの方々のブログ、Tweetなどからまとめてみました。
なにはともあれアップデート
開発元Pixologic のtweetです
プラットフォーム毎で購入が必要でしたが、#ZBrush 2018からは標準にてクロスプラットフォームとなり、新規購入/アップグレードの価格改定が行われます。
4月18日(アメリカ西海岸時間)までとなっておりますので、この機会に是非ご購入をご検討ください。:)
新機能紹介https://t.co/9tVZJ3hyjV pic.twitter.com/JovSsK9lyH
— ZBrush Japan (@MaxonZBrushJP) March 27, 2018
ボーンデジタルの方
オークの方
本日より ZBrush 2018 が提供開始となりました。アップグレード方法について https://t.co/BZdyqeGqHP pic.twitter.com/PNg83tAFSK
— 株式会社オーク (@oakcorp) March 29, 2018
R7やR8と個別インストールなので,両方起動できるのだそうです。
初期不具合が心配な人はよかったですね。私もそれでインストールを様子見していました。
2018は個別にインストールされるので4R8と両方起動することが可能です。(4R8のアンインストールは不要。2018に完全移行してからでオケ)
普通は両方起動なんてしませんが、デュアルディスプレイ環境なら4R8のUI見ながら2018をカスタマイズできて少しはラク。#ZBrush2018— まつせ (@3D_SozaiGate) March 29, 2018
Sculptlis Pro モード
ポリゴンモデルをスカルプトしているうちに、大きく引っ張ったりお湿布したりなどの変更を加えると、異様な形にポリゴンが伸びたり、ポリゴンが足りなくなったりしてそれ以上のスカルプとが困難になったり、思い通りの形にならなかったりすることがあります。
Zbrushには、これを解決し、面を均等に貼り直すための「ダイナメッシュ」という機能があります。
ところが、このSculptlis Proモードを使うと、いちいち面を貼り直すことなく、自動的にポリゴンが増やされたり、必要に応じて削除されたりします。
これで、「そろそろ面を貼り直さなくちゃ」という思いから解放され、スカルプトに集中することができるようになります。
また,始めに十分なポリゴン数であるかを確認し,あらかじめダイナメッシュ解像度をあげておくなどということも必要なくなります。
上サイトからの引用です。
「当社がここにご紹介する、ダイナミックなテッセレーションスカルプティングのワークフローであるSculputris Proは、ポリゴンによる制限を考えることなく、ただスカルプトすることができます。Sculptris Proは、含有されているポリゴンが10あるいは何万であるかにかかわらず、どのようなジオメトリやモデルからでも作業を始めることができるようになりました。これにより、ディテールを掴むために十分なポリゴンを含めることを心配する必要がまったくなくなりました。Sculputris Proを使用すれば、簡単にサーフェスにブラシを使うことができます。 Sculptris Proは、いつでもどこでもダイナミックにポリゴンの追加減少を行い、目指す仕上がりに存分に集中できるようにします。」
「ZBrushCore超入門講座」の,福井信明さんが,SculptrisProモードによる動画を上げてくださっています。
ZBrush2018のSculptrisProモードでラクガキしてみた。一刀彫り楽しい。#ZBrush2018 #zbrush pic.twitter.com/F4RhEsOiX6
— のぶほっぷ2018:福井信明 (@nobgame) 2018年3月29日
こちらのサイトでは,Sculptris Proの使い方について,かなり詳しく調べて書いてくださっています。
「ZBrush2018-創作自由度マシマシ!SculptrisProの基本操作」
特に,Sculptris Proモードが使えない例があげてありましたので引用させていただきます。
SculptrisProモードが利用できない例
SculptrisProモードを使用する際に気をつけること。以下の場合は警告が出て、SculptrisProモードが有効になりません。
- モデルにサブディビジョンレベルがある
- 3Dプリミティブのままである(Polymesh3Dを行っていない)
- ZSphere部分的に非表示のジオメトリがある
また,使用条件としていくつかのものも上げてくださっています。以下引用します。
- Dots, FreeHand,Sprayストロークのみ使用できます。
- Drag Rectangle とDragDotストローク、VDMブラシはサポートされていません。
- IMM /インサートブラシ、カーブブラシなど、コンテンツを生成するブラシは機能しません。
- UVは保存されません。
- マスク強度は、ポリゴン構造がテッセレーションに影響によりどの程度強く修正されるかを決定します。
- ブラシのAuto masking設定、, Mask By Polygroups はSculptris Proでは機能しません。
また,こちらのサイトでは,動画を使いながら,Sculptris Proモードの概念をとてもわかりやすく説明してくださっています。
「スカルプトモデリングの革命!Zbrush2018で追加された新機能「Sculptris Pro」の使い方」
以下,引用します。
スカルプトした部分のポリゴンが盛り上がるのではなくて、まるで粘土が追加されるように分割されたポリゴンが自動で追加され,逆にフラットにさせようとすると、ボリゴン数が減って滑らかにできるんです!
これぞ待ち焦がれていた機能ですね!pixologic様ありがとうございます。
このモードの追加で、Snakehookブラシの活用度がかなり増します。つまり「いつまでも」筆を動かして、形状を追随させることができるのです。次々にポリゴンご生まれるわけですから。
上記サイトにあった動画へのリンクです。実にイメージがわかりやすいですね。
Twitterより
スカルプトモデリングの革命!Zbrush2018で追加された新機能「Sculptris Pro」の使い方 https://t.co/b4Svrd7qmN pic.twitter.com/14d5T1dIvP
— ModelingHappy (@happy_modeling) March 30, 2018
デフォーマーの拡張
オークのサイトによると、
ZBrush 4R8では、FFD Box、Multislice、いくつかの強力なDeformers等のユーティリティを含むGizmo 3Dマニピュレータシステムを導入しました。 ZBrush 2018では、これを合計27個のデフォーマに増加させています。各デフォーマには、ブラシストロークでは不可能な形状変更を素早く行うための新しい機能セットがあります。
とあります。
その中でProject Primitive(プリミティブ投影)デフォーマーが注目されています、
これも、オークのサイトからの引用です。
複数のプリミティブを使用してメッシュを再形成したり、サーフェスにカットしたり、別のメッシュから構築したりすることができます。プロジェクトプリミティブは、複数のジオメトリを組み合わせる独特の新しいモデリング方法を提供するだけでなく、球体のような単純なものを宇宙船、自動車、飛行機、キャラクター、等考えられるあらゆる物に変化させる事ができます。
とのことです。
読むだけで期待大です。
驚きのProject Primitive(プリミティブ投影)デフォーマー
上の動画を見ると,驚きです。
ギズモで,あっという間にモデリングされています。
私個人としては,この機能が一番魅力的だと思いました。
以下,英語版ですが,まとめサイトへのリンクです。
PolyGroupltプラグイン
ポリグルーブは、モデルをグループわけしたり、部分的に編集したりするために不可欠な機能ですが、そのグループ分けが簡単に行える機能。
上記サイトからの引用です。
PolyGroup Itは、モデルの形状をリアルタイムで正確に評価し、ワンクリックでスマートなグループ化を生成します。PolyGroupの作成はこれまで、やさしいとは言えませんでした。PolyGroup Itを使用することで、PolyGroupを削除、追加、コピー&ペースト、拡張または縮小、シンメトリに作成することや、さらにPolyPaint(ポリペイント)を使えば、あなたがまさに見たいと思っているPolyGroupを描画することができます。。
確かにこれまでは簡単ではなかったですね。
その他
これまでの機能へのオプションがいくつか追加されています。
- Curveモードの弾性オプション
- Curveモードの液状オプション
- Equidistant Gizmo Mesh Duplication
- 描画サイズの記憶
- 描画サイズ用Dynamicモードの記憶
- Tessimate ジオメトリ
- Normal アルゴリズムによる新しいPolyGroup
- 3D プリントハブ用の出力サイズ増大
- SculptrisPro用の新しい Snake Hook ブラシ
- スタートアップ・デフォルト・ マテリアルの保存オプション
- QuickSaveで、ついにあらゆるハードドライブへの保存が可能
- ユニークログインサポートが附属した、新しいアクティベーションおよびライセンス管理システム
一つのライセンスで、Windows版でもMac版でもどちらも使うことができるようになりました。
HDジオメトリのレベルが示されている場合、最高位のサブディビジョンレベルからディスプレイスメントマップを作成
Twitterより
カスタムUIの読み込みについて
ZBrush2018でカスタムUI読むこむと、SculptrisProアイコン消えるけど、ここにあるのだ。なので追加ですんでよかったー。上部メニューの「ストローク」をプルダウンするとある。#ZBrush2018 pic.twitter.com/k265o3oVq3
— のぶほっぷ福井信明 (@nobgame) March 29, 2018
知っているのといないのとでは,不安の度合いが違います。
Polish by group の不具合
ZBrush2018ではPolish by groupでポリグループの境界をキレイに均らせるんだけど、Sculptrisモードで三角メッシュになった状態だとポリッシュでメッシュの形を維持できなくておかしくなるので要注意 #ZBrush2018 pic.twitter.com/0lbfCZMUGb
— ますく@3DCG_目指せデジタルアートマスター (@mask_3dcg) March 29, 2018
P1が出て解決するのでは?と期待されているようです
まとめ
現在,ネット上で見つけられる情報からまとめました。
私は,まだダウンロードしていません。
昨年Zbrush4R7からR8へアップデートしてから,Keyshot bridge が動かなくなってしまったからです。
またそんなことになっては困るので,しばらく様子見をしているところです。
また,新たな情報が出たら,書き足していきたいと思います。