Zbrushは,R7からZmodelerが搭載され,かなり思い通りに形状をつくることができるようになりました。
しかし,紙の房の先端を緩やかに曲げるなどの操作は,なかなかうまく行きません。
そこで次のような形状を思い通りにつくる方法を説明します。
このように一部分だけをスムーズに曲げるには,アクションラインを使うと便利です。
まず,下のような形状を用意。
左上のオレンジの四角,「移動」をクリックして移動モードに。
すると,マニピュレーターが表示されます。このギズモを抜けてアクションラインが表示されるようにします。
下のように,ギズモモードをクリックして消灯します。
すると,アクションラインがかけるようになります。
まずは,下のように形状なかほどから上の端に向かってドラッグします。
すると,下のようなアクションラインが引かれます。
一番上の終点をALTを押しながらドラッグしますとこのように始点を支点としたスムーズなベンドがかかります。
アクションラインを引き直し,曲げたいところからドラッグ。終点をALTキーを押しながら曲げたい方にドラッグします。
下のように,かなり思い通りに形状を曲げることができます。
ギズモではなかなかうまくいかない細かい曲げの作業も,古くから搭載されているZbrush独特のアクションラインを使うことで,細かなコントロールがとてもやりやすくなっています。
下は,反対の側を曲げているところ。
下へ向かって引いているので,一番上が始点,一番下が終点となります。
始点を支点としたベンドができています。
三つの丸の真ん中,中点をALTを押しながらドラッグすれば,始点と終点を保持したまま,中の部分だけをカーソルで引っ張ってスムーズにふくらませることができます。
髪の毛で応用してみましょう。
紙の房を用意します。
アクションラインを使って,部分的にスムーズに曲げていきます。
紙の房の先端も部分的に曲げます。
横からも曲げます。
房をコピーし,それぞれをアクションラインで任意にまべていきます。
かなり,速く,そしてきれいに形状を整えることができます。
あとは,どんどん複製して整えます。
以下のような髪が10分もかからずさくさくとできます。
まとめ
ギズモはとても便利ですが,細やかなコントロールは,アクションラインで行ったほうが便利なときがあります。
今回の場合,細かなベンドはアクションラインで,全体の移動や回転,スケールはギズモで行いました。
アクションラインはなれるとかなり自由で正確に形状を曲げることができますので,なれると表現の幅が広がりますし,作業効率が上がります。