ちょっと気持ち悪い絵があるので閲覧注意です。
唇をつくるのは結構難しくて,微妙なラインや,唇のふくらみ,柔らかさの中のするどい稜線などがうまくつくれず困っていました。
しかし,Zbrushい出会ってからは,比較的簡単につくれるようになりました。
特に,今日ご紹介するのは,3つの筆だけで結構短時間でそれなりの形に見える唇がつくれるやり方です。
使う筆は,DamStandardブラシと,スムーズブラシ,そしてinflat ブラシです。
DamStandardブラシで,口の溝を彫る
DamStandardブラシは,するどい溝を彫ることができるブラシです。髪の毛の流れとか,ひびとか,鋭角の鋭い溝をつくるのに適しています。
まず,最初にこれで口の線を彫ります。
Alt+DamStandardブラシで上唇と下唇の線をつくる
DamStandardブラシは,初期設定が「盛る」ではなく,「彫る」に設定されているブラシです。彫ることが目的のブラシですから,Standardブラシなんかとは逆です。
ということは,Altを押すことで反転,「盛る」に帰ることができるのです。
そこで,Altを押しながら,上唇と下唇の稜線を描きます。
横から見ると,すでに唇になっています。
使ったブラシは,DamStandardブラシだけ。
DamStandardブラシで3回線を描くだけでここまでできちゃうって,Zbrushは偉大です。(他の3Dソフトで作っていた時代は,ここまでつくるのに小一時間かかってました。それがたった,線3本です)
・・・でも,ちょっと気持ち悪い・・
inflatブラシで,ふくらみを作る
次に「ふくらませる」はたらきのinflatブラシで,唇をとんとんはたいて少しずつふくらませます。
まず,上唇をふくらませました。
唇上の鋭い稜線を残したまま,唇のふくらみをつくることができました。
下唇を膨らませます。
気持ち悪いです。もう唇になってます。
Smoothブラシで形を整える
スムーズブラシを作って凸凹を鳴らしつつ,形を整えます。
以上です。3分ほどもかからずにとりあえず唇のおおまかな形ができました。
すごいですね。
この世のものではないかのような唇ができました。背中に悪寒が走ります。
作例
さっきつくったモデルです。
唇はこの方法でつくりました。
たった3つの筆だけで,3分ほどでお手軽にできるにしては,結構形もできてます。
口元は,「ふくらませる」inflatブラシをAlt押しで「へこませる」にして引き締めました。
上からのアングルでも,形は結句とれていると思います。